TOP 中国の概要 地域情報 経済・産業 輸出入の流れ 貿易の流れ 貿易実務 貿易関係用語集 経済圏 祝祭日 リンク集

中国税関について

中国政府は2003年1月1日から,WTO譲許関税率表に基づき,3,019関税品目に及ぶ輸入関税の引き下げを実施した。これにより2003年の平均輸入関税率(単純平均)は,2002年の12.0%から11.0%へと低下した。情報技術協定(ITA)対象の90品目の関税が撤廃されたほか,自動車に対する関税も引き下げられた。今回の関税引き下げについて,周兵・対外貿易経済合作部WTO司副処長は,ジェトロ・北京のインタビューに対し,「今回の措置により,輸入関税の一段の引き下げが図られた」と述べた。

<自動車に対する関税を一段と引き下げ>
 今回の関税引き下げに伴い,カテゴリー別の平均関税率は,工業品が11.4%から10.3%に,農産品が18.1%から16.8%へと,それぞれ低下した。またITA対象の90品目が新たに撤廃され,ITA対象251品目の平均関税率は,3.5%から1.5%に低下した。既に関税が撤廃された対象品目は213品目と,全体の83.2%に達する(残りの品目は2005年までに撤廃の予定)。

また注目された自動車の関税率については,3000cc超の自動車が50.7%から43.0%へ,3000cc以下の自動車は43.8%から38.2%へ,WTO加盟議定書で譲許された関税率どおりに,それぞれ引き下げられた。

 一方,加盟議定書において,従価税化で譲許された感光材料(写真用フィルムなど),一部化学品については,税率は引き下げられたものの,2003年も引き続き従量税が適用されており,譲許関税が未履行の状況にある。また,中国政府は関税引き下げのほか,143品目に及ぶ輸入許可証管理品目の削減を行った。

 関税引き下げに関する中国税関総署2002年第39号公告(2002年12月25日付)の概要は以下のとおり。
(1) 2003年の輸入関税品目(以下品目)総数は7,445品目(HSコード8ケタ,2002年は7,316品目)。

 (2) 3,019関税品目の最恵国輸入関税率を引き下げ。平均関税率は2002年の12%から11%に低下。

 (3) 冷凍鶏肉,ビール,ビデオカメラなど51品目については,引き続き従量税,複合関税(従価税と従量
    税双方の組み合わせ)を賦課。税率を2002年よりも引き下げる。

 (4) 小麦,大豆油など農産品20品目,尿酸など化学肥料3品目については,引き続き関税割当管理を
    実施。割当外税率を2002年よりも引き下げる。

 (5) ITA税率が部分適用される15品目に対しては,以下の手順による手続きが必要。

 (a) ITA税率適用の可否については,企業が所在する税関が審査・確認。
 (b) 輸出入貨物出荷・受取人またはその代理人は,貨物が実際に輸入される15労働日前に,所在地税
    関に対し,「ITA税率を部分適用する商品用途申告書」を提出(注)。
 (c) 税関で審査,適用を確認。
 (d) 確認後,税関は「ITA税率を部分適用する商品用途認定証明」を発行(注)。
 (e) 輸入地の税関は,ITA税率に基づき関税を徴収。

 (6) 韓国,スリランカ,バングラデシュ,ラオスを原産とする757品目の輸入については,バンコク協定税
    率を適用する。

 (7) バングラデシュを原産とする20品目(水産品,繊維製品,電池)の輸入については,特恵税率(中国
    と特殊優遇関税協定を結んでいる国・地域に適用する税率)を適用する。

 (8) 216品目の輸入商品と,23品目の輸出商品については,2003年度の最恵国暫定税率を適用する
    (最恵国暫定税率は,一般最恵国税率より低率)。

 (9) 新聞紙の輸入には,従価税を適用し,今後はスライド関税を適用しない。

 なお2003年に適用される関税率は,「中華人民共和国海関進出口税則2003中英文版」に掲載されて
 いる。

(注) 申告書,証明書フォームは,税関総署ウェブサイト( http://www.customs.gov.cn/ ) に掲載されている。

関税率問い合わせ先   国家税務総局  http://www.customs.gov.cn/